花びら1まい


廊下に出ると、むわっとした空気が広がっていた。


「キモチワル....」


「なにがだよ」


「ひょっっ?!」


「でっかい独り言言ってんじゃねーよ」


どうやら今日は驚かされるdayなのかな?


「恭弥くん、ガチでやめて」


「いや、菜花の声のがびっくりしたから。あんな驚き方しないだろー」


おみゃーのせいだよ、こんにゃろ。


「あれ、部活は?
うわっまさかサボり?いやー、保健室でサボりとか典型的すぎるでしょ!!」


「1人で漫才してんなよ。
ボールあたったんだよ」


ここ、と言って見せてきたところはこの世のものとは思えないおぞましいような色を.......してるわけもなく、赤く腫れ上がっていた。


「やんちゃ坊主かよ」


スパッと突っ込むと、いてーよって怒られたけど。


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