花びら1まい


「てゆうかさ、ココ、湿布はるの?」


「おう」


恭弥くん、ばかだよね。


どうやってはろうとしてたんだろうか。
痣は右腕の後ろ側にできている。恭弥くん右利きで、そうじゃなくても不器用な人なのに、湿布なんかはれるわけがない。


「はあ.....あたし、はるよ」


「は?いいよ、部活あんだろ?」


「いや、ちょっと....」


里穂のことは言わない方がいいよね。
あっ、で、でも、中には里穂と早瀬がいるんだった!!
やばい、どうしよう?!
で、でも、もう言っちゃったからちゃんと湿布はってあげるようだし....。
もう黙ってるしかないよね!!


「はっ、はるけど、静かにしてね?なんか、熱中症で倒れちゃった人いるみたいだから、その、ね?」


「んなのわーってるよ」


「じゃあ、入るよ!」


ガラガラッ

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