★☆限りなく遠い星☆★
二人はプランテイションタワーの中にあるレストランに入った。

二人を待っていたアンドロイドのロビンがイスを引いて二人を座らせる。

「メニューをどうぞ」
「今夜のお薦めは何かしら」
「ビーフとパイナップルのコラボレーションでございます」
「ふっ、なんだか、おいしそうというより、楽しそう」と夕。

「夕さん、それでいい?」
「はい、お願いします」
「じゃあ、それと、メイプルレインボーを2つお願いね」
「かしこまりました」

「ここにも、牛や豚がいるんですか?」
「いるわよ。みんなクローンだけどね」
「何でも、あるんですね」
「そう、ここはひとつの小世界だから」

「でも、人はたったの五百四十五人」
「そうね、今は五百四十六人だけど。あなたを入れてね」
「ずっと変わらないんですか?」
「ええ、いつからかそういうサイクルになったみたい。でも、そんなことを考えたこともなかったわ。」
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