★☆限りなく遠い星☆★
食事が済むと、エツミは夕をステイション内のいろいろなタワーに案内した。

星雲ステイションは、コントロールタワーを中心に、プランテイションタワー、動力タワー、通信タワー、輸送タワー、その他にもいろいろな機能を持つタワーが円筒形の通路で放射状に結ばれている。

 「どこへいっても、ロボットに会うから、人間がたった五百四十五人って聞いても、ちっともさみしくないですね」

「ええ、そうよ。それにダンスパーティーもあるしね」
 「へえ、ダンスパーティーがあるんですか?それじゃあ合コンも?」

「ん?」

二人は輸送タワーの中に入った。広い空間があり、何機もの小型飛行艇が整然と並んでいる。

そのうちの一機に近づいた時、チリン、チリンと鈴の音がした。
「あっ、ナオっちね。ナオっち、どこにいるの?」
どこからか、にゃーんとナオっちの声がした

「ステイション内に、おかしな猫がいるって聞いたけど、ほんとうだったのね。でも、姿は見えないわ。どこかしら」
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