★☆限りなく遠い星☆★
2.ケンタウルス
星雲の天の川がきらきら光り輝く宇宙空間を、一隻の航宙艇が光速以下のゆっくりとした速度で飛行をしている。
キャプテンの荒城シンジが機関ミッション・スペシャリストの木村達也に聞いた。
「誘導蓄熱装置の準備は?」
「オーケーです。いつでも起動できます」
「そうか、それじゃあ、そろそろ訓練開始といくか」
いまから10時間ほどまえにケンタウルス星雲基地を出発したこの航宙艇コンドルには、シンジのほかに六人のミッションクルー、四人の新人クルー、7人のアンドロイドそれに12体のロボットが搭乗している。
航行の目的は、他の星雲ステイションから派遣された新人クルーに、宇宙空間瞬時移動ワープテクノロジーを訓練させることにある。
「誘導蓄熱装置起動!」シンジが命じた。
「誘導蓄熱装置起動します」
機関コントロールパネルのオレンジ色をしたボタンスイッチが押された。艇内にブーンという低い音が響き渡る。新人クルーを座席シートに座らせたまま、シンジは講義を始めた。
キャプテンの荒城シンジが機関ミッション・スペシャリストの木村達也に聞いた。
「誘導蓄熱装置の準備は?」
「オーケーです。いつでも起動できます」
「そうか、それじゃあ、そろそろ訓練開始といくか」
いまから10時間ほどまえにケンタウルス星雲基地を出発したこの航宙艇コンドルには、シンジのほかに六人のミッションクルー、四人の新人クルー、7人のアンドロイドそれに12体のロボットが搭乗している。
航行の目的は、他の星雲ステイションから派遣された新人クルーに、宇宙空間瞬時移動ワープテクノロジーを訓練させることにある。
「誘導蓄熱装置起動!」シンジが命じた。
「誘導蓄熱装置起動します」
機関コントロールパネルのオレンジ色をしたボタンスイッチが押された。艇内にブーンという低い音が響き渡る。新人クルーを座席シートに座らせたまま、シンジは講義を始めた。