★☆限りなく遠い星☆★
シンジのことばに、四人は早速席から立ち上がり、伸びや屈伸を始めた。四人とも脱力感を感じていたからだ。

「あーあ、身体がこちこちになっちゃったよ」とヒロキがつぶやいた。

2時間後、クルー全員が操縦キャビンに集まった。まもなくシンジから訓練時の配置が発表になる。シンジが新人クルーに向かって告げた。

「2回目からは、一人ずつ各専門ブースに入って、スペシャリスト達の補助をやってもらう」

新人クルーたちは皆緊張した顔でシンジの方を見た。

「えーと、金城ヒロキ、君はこの操縦キャビンで私の助手を務める」

「はい、分かりました」

「トム・ヤムクン」

「はい」

「君は機関コントロール・ブースで機関ミッション・スペシャリストの木村の補助だ」

「はい」

ルイ・アダムス」

「はい」

「君は監視ブースに入って監視ミッション・スペシャリストのリンダの補助をする」

「はい」

えーと、それからジェイ・サンダース」

「はい」

「君は通信ブースに行って通信ミッション・スペシャリストのマイクの補助だ。みんなやれるかな?」

「はい、やれます」

四人が口をそろえて応えた。

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