★☆限りなく遠い星☆★
「ふー、つかれたー」とヒロキが小さく呟いた。

新人クルーの四人は揃って輸送タワーにのこり、タワー内を見学することになった。
キャプテンのシンジは一人で司令センターに向かった。

シンジが司令センターに入ると、ちょうどイワノフ司令官が通信士から連絡を受けているところだった。

「ペルセウス星雲基地から緊急連絡がすべての基地に向けて発信されました」

「緊急連絡？なんだいまごろ」

「そちらのコンソールに送ってあります」

　イワノフ司令官は机の上のディスプレイ画面を見てつぶやいた。

「地球が非常事態？非常事態ってどういう意味だ？戦争でも起こったか？」

　航宙艇キャプテンのシンジも司令官のうしろでディスプレイを見つめる。

「これだけでは何が起こったか、よく分りませんね」

　イワノフ司令官は顔を上げて通信士を見ると言った。

「もう一度詳細を知らせるように、ペルセウスに送信してくれ」

「わかりました」
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表紙・目次

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