★☆限りなく遠い星☆★
「じゃあ、いただきます」

「いただきます」

ダイジュは胸の前で両手を合わせた。

「ダイジュさんは、食事の前にお祈りするの?」

「はい、いつでもみなさんが無事でありますようにって」

「ふーん、じゃあ私も」

夕も、両手を合わせて、もう一度言った。

「いただきまーす」

「今日は、夕さんをアノイ星にご案内するように、ドクターエツミから言われています」

「アノイ星へ?」

「はい。ここからは一番近い異星人の星です」

 「えー、異星人がいるんですか?」

「はい、ここから小型の航宙艇で行きます。準備ができたら出発しましょう」
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