★☆限りなく遠い星☆★
6.ペルセウス
6.ペルセウス星雲基地
レオ132に到着してからすでに14時間経った。
監視ブースでは監視ミッション・スペシャリストのリンダが無指向性探知装置のレーダースコープをじっと見続けている。もしかすると画面に6号艇の姿が現れるのではという期待を全員が持っているからだ。
エツミと夕は席を離れ窓の外を見た。前方にしし座のα星として知られるレグルスが輝いている。その近くに青白く輝く星がある。
「地球かな?」
夕は一瞬そう思ったが、すぐにそれはないなと思い直し、もう一度レグルスの方を見つめながら呟いた。
「地球って、ほんとに限りなく遠い星なんですね」
「ええ、今はね。でも、私たちの努力でもっともっと近い星になると思うわ。私はそう信じているの」
エツミも窓の外のレグレスを眺めながら夕に話した。
待つ時間とはこんなに長いものかと誰もが思う。しかし時間は容赦なく過ぎ去っていく。ついにミカサ長官が全員に伝えた。
「残念だが、これ以上待っている時間がない。残った艇でペルセウス星雲基地に向かう。全員準備にかかってくれ」
シンジのもとに各艇のキャプテンから次々に連絡が入る。
「1号艇スタンバイ」
「2号艇スタンバイ」
「5号艇スタンバイ」
「よし、次の指示があるまで光速で飛行する」
まず、1号艇が、それに続いて2号艇が光子エンジンを轟かせて出発。
その後を司令艇と5号艇が続いて出発した。各艇は同じ距離を保ったまま、光速で1時間ほど宇宙空間を飛行した。
「誘導蓄熱装置起動」
光速飛行を続けている艇内にブーンと低い振動音が響きわたった。しばらくして、ヒロキがシンジに伝えた。
「熱エネルギーが100パーセントになりました」
「了解」
レオ132に到着してからすでに14時間経った。
監視ブースでは監視ミッション・スペシャリストのリンダが無指向性探知装置のレーダースコープをじっと見続けている。もしかすると画面に6号艇の姿が現れるのではという期待を全員が持っているからだ。
エツミと夕は席を離れ窓の外を見た。前方にしし座のα星として知られるレグルスが輝いている。その近くに青白く輝く星がある。
「地球かな?」
夕は一瞬そう思ったが、すぐにそれはないなと思い直し、もう一度レグルスの方を見つめながら呟いた。
「地球って、ほんとに限りなく遠い星なんですね」
「ええ、今はね。でも、私たちの努力でもっともっと近い星になると思うわ。私はそう信じているの」
エツミも窓の外のレグレスを眺めながら夕に話した。
待つ時間とはこんなに長いものかと誰もが思う。しかし時間は容赦なく過ぎ去っていく。ついにミカサ長官が全員に伝えた。
「残念だが、これ以上待っている時間がない。残った艇でペルセウス星雲基地に向かう。全員準備にかかってくれ」
シンジのもとに各艇のキャプテンから次々に連絡が入る。
「1号艇スタンバイ」
「2号艇スタンバイ」
「5号艇スタンバイ」
「よし、次の指示があるまで光速で飛行する」
まず、1号艇が、それに続いて2号艇が光子エンジンを轟かせて出発。
その後を司令艇と5号艇が続いて出発した。各艇は同じ距離を保ったまま、光速で1時間ほど宇宙空間を飛行した。
「誘導蓄熱装置起動」
光速飛行を続けている艇内にブーンと低い振動音が響きわたった。しばらくして、ヒロキがシンジに伝えた。
「熱エネルギーが100パーセントになりました」
「了解」