★☆限りなく遠い星☆★
にぎやかな食事を終えたあと、6人はコーヒーテラスで少しくつろぐことにした。ヒロキは他の新人クルーと合流するためグループを離れた。
コーヒーテラスに入ると、それぞれ注文した飲み物のカップを持って、窓際のテーブルについた。
窓は全面が幅広い透明強化素材でできていて、神秘的な光を放って輝いているフェニックス星雲が、窓いっぱいに広がって見える。その光景を見つめながらエツミが言った。
「太陽系まであと8200光年ね。もうすぐだわ」
以前、海王星ステイションで暮したことのあるネッドが考え深げにいった。
「海王星ステイションが最後の中継地になるな」
「海王星ステイションには、いろいろ情報が入っているようだな」とジョー。
「あのー、カイオーセイって、あの水、金、地、火、木、土、天、冥、海、の海王星ですか?」
「あはははははっ、夕さんはそういうふうに教わったんだね」とネッド。
「昔の教育も、捨てたものじゃないわよ」とエツミが言った。
その時、透明窓に司令官ジムの顔が映し出された。
「クルー全員に告ぐ。地球への出発は22時間後の11:30とする。なお、船団には新たに護衛艇ユキカゼとアサギリの二隻が加わる。11:00までには全員準備を終え乗船するように。以上」
次の瞬間、司令官の映像はスーッと消え去り、フェニックス星雲が再び窓越しに見えた。
「さあ、そろそろ部屋にもどりましょ」
エツミが立ち上がり夕に言った。
夕は部屋に戻ると厨房からもらってきた魚の肉をナオっちに与えた。
「おいしい?ナオっち」
「にゃー」
口をくちゃくちゃさせながらナオっちが応える。
「えらかったよー、ナオっち。司令艇を救ったんだから。ハイごほうび」
夕は別の肉を皿の上にのせた。
コーヒーテラスに入ると、それぞれ注文した飲み物のカップを持って、窓際のテーブルについた。
窓は全面が幅広い透明強化素材でできていて、神秘的な光を放って輝いているフェニックス星雲が、窓いっぱいに広がって見える。その光景を見つめながらエツミが言った。
「太陽系まであと8200光年ね。もうすぐだわ」
以前、海王星ステイションで暮したことのあるネッドが考え深げにいった。
「海王星ステイションが最後の中継地になるな」
「海王星ステイションには、いろいろ情報が入っているようだな」とジョー。
「あのー、カイオーセイって、あの水、金、地、火、木、土、天、冥、海、の海王星ですか?」
「あはははははっ、夕さんはそういうふうに教わったんだね」とネッド。
「昔の教育も、捨てたものじゃないわよ」とエツミが言った。
その時、透明窓に司令官ジムの顔が映し出された。
「クルー全員に告ぐ。地球への出発は22時間後の11:30とする。なお、船団には新たに護衛艇ユキカゼとアサギリの二隻が加わる。11:00までには全員準備を終え乗船するように。以上」
次の瞬間、司令官の映像はスーッと消え去り、フェニックス星雲が再び窓越しに見えた。
「さあ、そろそろ部屋にもどりましょ」
エツミが立ち上がり夕に言った。
夕は部屋に戻ると厨房からもらってきた魚の肉をナオっちに与えた。
「おいしい?ナオっち」
「にゃー」
口をくちゃくちゃさせながらナオっちが応える。
「えらかったよー、ナオっち。司令艇を救ったんだから。ハイごほうび」
夕は別の肉を皿の上にのせた。