★☆限りなく遠い星☆★
「ヒロキさん、ダイジュさんを知っているの?」
「うん、僕たちがアンドロメダ星雲ステイションで出発の準備をしているときに、ダイジュが手伝ってくれたんだ」
「そうだったの。それから3号艇に乗ったのね・・」
夕の目から涙がツーっと流れ落ちた。二人は黙って窓の外に視線をうつし、赤い羽を広げてオーロラのように光り輝くフェニックス星雲をいつまでも見つめていた。
外を見ていたウエンディが四人の方を向いて言った。
「ねえ見て。星雲間連絡船が来るわ」
四人は一斉にウエンディの周りに集まって窓の外を見た。かなり大きな連絡船が近づいて来る。
「星雲の間を行き来して、いろいろな物を運ぶ宇宙船なの。家族からのカードやおくりものがあるかもね」
ウエンディはうれしそうに言った。
連絡船は星雲基地手前で減速し、入り口が開くと少しずつその中に姿を消した。
出発の時間が近づいた。
アンドロメダからのクルーの他に、基地の隊員百二十名とアンドロイド兵士150名が各艇に分かれて乗船し、出発の時をいまや遅しと待っている。
出発ロビーには、基地司令官のジムをはじめ、ウエンディや多くの隊員が見送りのために集り、エツミと夕もキャビン内の自分の椅子に座って出発の合図を待っていた。ナオっちも、今は夕のひざの上でじっとしている。
エツミがスクリーンを見ながらつぶやいた。
「あと、10分で出発ね。今度ここに戻るのはいつになるかしら?」
「あのー、エツミさんは地球でゆっくりできないんですか?」
「ええ、やっぱり仕事のことを考えると、…」
「エツミさんの一番心が休まる場所ってどこですか?」
「ミント星。アンドロメダ星雲ステイションからそう遠くないところにあるの。地球によく似た星だけど、すべてが自然そのもので気候も温暖なの」
二人が話し込んでいる間に、出発の時間が迫った。
「司令艇スタンバイ」
「1号艇スタンバイ」
「他の艇も準備完了です」
「よし、出発」
「うん、僕たちがアンドロメダ星雲ステイションで出発の準備をしているときに、ダイジュが手伝ってくれたんだ」
「そうだったの。それから3号艇に乗ったのね・・」
夕の目から涙がツーっと流れ落ちた。二人は黙って窓の外に視線をうつし、赤い羽を広げてオーロラのように光り輝くフェニックス星雲をいつまでも見つめていた。
外を見ていたウエンディが四人の方を向いて言った。
「ねえ見て。星雲間連絡船が来るわ」
四人は一斉にウエンディの周りに集まって窓の外を見た。かなり大きな連絡船が近づいて来る。
「星雲の間を行き来して、いろいろな物を運ぶ宇宙船なの。家族からのカードやおくりものがあるかもね」
ウエンディはうれしそうに言った。
連絡船は星雲基地手前で減速し、入り口が開くと少しずつその中に姿を消した。
出発の時間が近づいた。
アンドロメダからのクルーの他に、基地の隊員百二十名とアンドロイド兵士150名が各艇に分かれて乗船し、出発の時をいまや遅しと待っている。
出発ロビーには、基地司令官のジムをはじめ、ウエンディや多くの隊員が見送りのために集り、エツミと夕もキャビン内の自分の椅子に座って出発の合図を待っていた。ナオっちも、今は夕のひざの上でじっとしている。
エツミがスクリーンを見ながらつぶやいた。
「あと、10分で出発ね。今度ここに戻るのはいつになるかしら?」
「あのー、エツミさんは地球でゆっくりできないんですか?」
「ええ、やっぱり仕事のことを考えると、…」
「エツミさんの一番心が休まる場所ってどこですか?」
「ミント星。アンドロメダ星雲ステイションからそう遠くないところにあるの。地球によく似た星だけど、すべてが自然そのもので気候も温暖なの」
二人が話し込んでいる間に、出発の時間が迫った。
「司令艇スタンバイ」
「1号艇スタンバイ」
「他の艇も準備完了です」
「よし、出発」