х好きだからх




顔を上にあげて、声の主を確かめる。




「鈴木…くん?」





そこにいたのは、私の隣の席に座る鈴木くんだった。




「大丈夫…?泣いてるけど………。」



あ、



とっさに上向いちゃったけど、泣いてるんだった。



「あっ、いや…、別にっ…。」



ゼッタイ変に思われてる。






「……彼氏…と、何かあった……?」



!!!



「えっ…!や、あのっ…」





「…やっぱり、ね。
分かるよ、ずっと見てたからね…。」








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