х好きだからх




愁は目があって三秒程止まった後、何事もなく自分の席へ歩きだした。




フンッ……、




何さっ……!


無視してくれちゃって。






私は込み上げてくる熱いものを必死に耐えながら教室を出た。





涙を堪えながら廊下を歩く。




どうして、愁何か好きになっちゃったんだろ。



「…フッウッ……ッ」



階段の所まできて、声を掛けられた。




「木野原…さん?」








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