恋愛禁止(ホラー)
「ツムギの言う噂は、試験のレベルとか部活の県大会とかって噂じゃないんだろ?」


「うん。もっと、都市伝説みたいな……」


「都市伝説……」


竜季はそう呟き再び考え込んだ。


注文した紅茶とコーヒーが運ばれてきた時、竜季が「あ」と、小さな声をあげた。


「なにか思いだした?」


「そう言えば寮内の先輩に聞いた話なんだけど、寮に入っている生徒同士が付き合うと呪われうとか何とかって」


そう言いながら、竜季は笑った。


「子供騙しな噂だろ? 恋人がいないヤツのねたみだと思うけど」


「竜季……。実はあたしも同じ事を寮の先輩から聞いたの」

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