恋愛禁止(ホラー)
「あぁ。急に強い視線を感じて驚いていたら、鏡の中に女の顔が見えた」


昨日のあたしと同じだ……。


血まみれの顔をした女性を思い出し、あたしはまた身震いをした。


「大丈夫だ。今日学校から戻って明るいうちに男子寮の風呂場を確認してみようと思う」


そう言い、竜季はあたしの体を抱きしめた。


「たちの悪いいたずらかもしれない。そうだろ?」


「……うん……」


あたしはあれはイタズラだとは思えなかったけれど、お風呂場を調べてみるという竜季の言葉に最後の望みを託したのだった。
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