恋愛禁止(ホラー)
次に、あたしはお風呂場の窓へと進んだ。


下が少しだけ開くようになっている擦りガラスの窓。


何度か開けたり閉めたりして、その周辺に妙なものがないか確認する。


しかし、特に目につくものはなかった。


「なにもないみたいだね……」


そう言うと、いろはちゃんが頷く。


「天井にも床にもなにもなかったよ」


「イタズラじゃないってことだよね……」


「わからないよ? イタズラした人が、ツムギちゃんがお風呂を出た後にすぐ道具を回収してるのかも」


慌てたようにいろはちゃんが言う。
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