恋愛禁止(ホラー)
理由
目が覚めた時、あたしは寮の2段ベッドの下の段にいた。


「ツムギちゃん大丈夫!?」


泣きそうないろはちゃんの声が聞こえ、あたしは頭を巡らせた。



ベッドの横には心配そうな表情を浮かべるいろはちゃんと、少し青い顔をした伊達先生の姿があった。


「あたし……どうしたんだっけ」


そう言う声はひどくかすれている。


「いろはちゃん、なかなかお風呂から出てこないから心配してあたしが見に行ったの。そしたら浴槽の中で倒れていたんだよ?」


「お風呂で……?」


そう呟き、ハッとする。
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