恋愛禁止(ホラー)
意識が遠くなりそうだった時、あたしは無我夢中でなにかを掴んだんだ。
細くて紐のようなものを。
「そういえばツムギちゃん、お風呂の詮を握っていたよ?」
「お風呂の詮……?」
「うん。だからあたしツムギちゃんが自分でお湯を抜いたのかなって思ったんだけれど」
そっか……。
いろはちゃんの言うとおりかもしれない。
あたしは偶然にもお風呂の詮を握りしめ、お湯を抜いていた。
だから死ぬまで行かなかった。
だけど資料に書いてあったあの2人はそのまま引きこまれ、そして溺死した……。
「いろはちゃん、学校の資料を貸して」
上半身を起こしてそう言うと、伊達先生に「まだ寝ていなさい」と、言われた。
「でも先生、気になることがあるんです」
細くて紐のようなものを。
「そういえばツムギちゃん、お風呂の詮を握っていたよ?」
「お風呂の詮……?」
「うん。だからあたしツムギちゃんが自分でお湯を抜いたのかなって思ったんだけれど」
そっか……。
いろはちゃんの言うとおりかもしれない。
あたしは偶然にもお風呂の詮を握りしめ、お湯を抜いていた。
だから死ぬまで行かなかった。
だけど資料に書いてあったあの2人はそのまま引きこまれ、そして溺死した……。
「いろはちゃん、学校の資料を貸して」
上半身を起こしてそう言うと、伊達先生に「まだ寝ていなさい」と、言われた。
「でも先生、気になることがあるんです」