恋愛禁止(ホラー)
あたしは竜季に昨日のお風呂での出来事と、自分の推理を話して聞かせた。


「なるほど、それで2人についてもう少し調べたいんだな。でもお前、体は大丈夫なのか?」


「あたしならもう大丈夫よ」


「無理するなよ? 俺1人でも調べられるかもしれない事だし、今日は寮に戻って……」


そう言いかける竜季の言葉をあたしは遮った。


「嫌よ! 早く呪いの真相を調べなきゃ! じゃなきゃあたし……」


そこで言葉を切り、竜季を見上げた。


あたしが言葉にしなくても竜季はすぐに次の言葉を理解していた。


「別れるって、ことか?」


「……うん」
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