恋愛禁止(ホラー)
「そ……そんな事を調べてどうするつもりだ」


「この2人の死が、呪いと深く関わっているんじゃないかと思っています」


「の、呪いなんてこと、まだ言っているのか!」


伊達先生の顔色が悪くなる。


竜季は負けじと言葉を続けた。


「あると思っていますよ。先生こそ、呪いについてなにか知っているんじゃないですか? 顔色が悪いですよ?」


「なっ……」


伊達先生は言葉を失い、眉間にシワを寄せて竜季を見た。


「先生、何か隠しているんじゃないですか? もしかして、寮の規則が厳しいことと関係あるんですか?」


畳み掛けるように質問をする竜季。


伊達先生は次第にシワをなくしていき、最後には諦めたように息を吐き出した。


「仕方ないな。お前ら2人ともついてこい」


そう言い、伊達先生は踵をかえして歩き出したのだった。
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