恋愛禁止(ホラー)
しばらくそのまま待っていると背が高く華奢な体をした、大学生くらいの女の人が玄関に出てきた。


長い髪をポニーテールにしていて、目鼻立ちがハッキリとしている。


まるで雑誌のモデルがそのまま出てきたような容姿だ。


「あなたたち、誰?」


「あ、あの……あたしたち松林高校の者です」


緊張気味にそう言うと、「あぁ、王介が通っていたところね」と、その人はうなづいた。


どうやら、伴王介のお姉さんみたいだ。


「そうです。あたしたち、王介さんが亡くなった理由を詳しく知りたくて来ました」


あたしがそう言うと、お姉さんは怪訝そうな表情を浮かべてあたしたち3人を見つめた。


「死んだ理由なんて、今でもわからないままのはずよ」


「そうなんですけれど、あの……。できたら王介さんが亡くなる前、なにか変った事がなかっ

たか、とか、聞かせていただきたいんです」
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