恋愛禁止(ホラー)
☆☆☆
4月上旬、春の風に吹かれながらあたし、柳井ツムギ(ヤナイ ツムキ)は彼氏の光本竜季(ミツモト リュウキ)と一緒に、松林高校の学校寮へと来ていた。
「竜季、こっちこっち!」
ガラガラと大きなキャリーケースを引きながらあたしは竜季に手を振る。
「待てよツムギ!」
竜季も旅行カバンに入るだけの私服と、身の回りに必要なものを下げている。
「へぇ、ここが女子寮か」
「結構綺麗だよね」
あたしたちは真っ白な3階建ての寮の前で立ち止まり、その外観を見上げた。
建物自体は古いものらしいが、何度か建て直しをしたり塗り直したりしているため、見た目は今風のマンションになっている。
「今日からここで生活かぁ……」
あたしはそう呟き、寮の近くの松林高校を遠目に見た。
4月上旬、春の風に吹かれながらあたし、柳井ツムギ(ヤナイ ツムキ)は彼氏の光本竜季(ミツモト リュウキ)と一緒に、松林高校の学校寮へと来ていた。
「竜季、こっちこっち!」
ガラガラと大きなキャリーケースを引きながらあたしは竜季に手を振る。
「待てよツムギ!」
竜季も旅行カバンに入るだけの私服と、身の回りに必要なものを下げている。
「へぇ、ここが女子寮か」
「結構綺麗だよね」
あたしたちは真っ白な3階建ての寮の前で立ち止まり、その外観を見上げた。
建物自体は古いものらしいが、何度か建て直しをしたり塗り直したりしているため、見た目は今風のマンションになっている。
「今日からここで生活かぁ……」
あたしはそう呟き、寮の近くの松林高校を遠目に見た。