恋愛禁止(ホラー)
「え? でも他のページはそんな風に張り付いてないよね?」
そう言って覗き込むと、竜季が重なり合ったページをぺりぺりとはがし始めた。
「なに……これ……」
あたしは目の前に現れるページに背筋がゾクリと寒くなった。
2枚のページの真ん中に当たるページが、両方とも真っ黒に塗りつぶされているのだ。
まるで、元々そこに書いてあった出来事を消し去るように、マジックで何度も何度もなぞった跡がある。
「ここになにかが書いてあったことは明白だな……」
すべてをはがし終えた竜季が、そう呟く。
「なにかって……」
「伴王介のお姉さんが言っていたことかもしれない。あれは噂ではなく、実際にあった出来事。そしてここにはそれが記載されていた……」
そう言って覗き込むと、竜季が重なり合ったページをぺりぺりとはがし始めた。
「なに……これ……」
あたしは目の前に現れるページに背筋がゾクリと寒くなった。
2枚のページの真ん中に当たるページが、両方とも真っ黒に塗りつぶされているのだ。
まるで、元々そこに書いてあった出来事を消し去るように、マジックで何度も何度もなぞった跡がある。
「ここになにかが書いてあったことは明白だな……」
すべてをはがし終えた竜季が、そう呟く。
「なにかって……」
「伴王介のお姉さんが言っていたことかもしれない。あれは噂ではなく、実際にあった出来事。そしてここにはそれが記載されていた……」