恋愛禁止(ホラー)
錆びついたネジ
竜季と別れて女子寮へ戻ると、あたしは大きくため息を吐き出した。


部屋へ入ると、


「ツムギちゃん、どこへ行っていたの!?」


と、心配そうな表情を浮かべたいろはちゃんがすぐに駆け寄ってきた。


「いろはちゃん。ちょっと調べたいことがあって出かけてたの」


「そうなんだ。いくら待っても学校に来ないから心配したんだよ!?」


「心配かけてごめんね」


抱き着いてくるいろはちゃんに、あたしはようやく笑顔を浮かべた。


「それで、その調べものってわかったの?」


「うん。なんとなくだけど、ヒントがつかめてきたよ」


そう答え、あたしはテーブルの前に座った。


5年前の不審死と、もっと昔のカップルの死。
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