恋愛禁止(ホラー)
屋外へ
その日の夜。
あたしは竜季と会う約束を取り付けてこっそり寮を出た。
伊達先生にバレるかもしれないという気持ちはあったが、噂についての事情を知っていそうな先生だから、恐らく今回は見逃してくれるだろうと予測した。
「竜季!」
寮の庭にある大きな木に身をひそめていると、竜季の姿が見えて小さく名前を呼んだ。
「ツムギ、こんな時間に呼び出すなんてどうしたんだよ」
竜季があたしに気が付き、すぐに駆け寄ってくる。
「実はね竜季……」
あたしは先輩たちも同じような経験をしたということを竜季に話してきかせた。
「そんな身近に同じ経験者がいたのか……」
「そうなの。だけど先輩たちは別れてすぐにその出来事は収まったって言っているのよ」
「別れて、すぐ……」
竜季があたしの目を見つめる。
あたしは竜季と会う約束を取り付けてこっそり寮を出た。
伊達先生にバレるかもしれないという気持ちはあったが、噂についての事情を知っていそうな先生だから、恐らく今回は見逃してくれるだろうと予測した。
「竜季!」
寮の庭にある大きな木に身をひそめていると、竜季の姿が見えて小さく名前を呼んだ。
「ツムギ、こんな時間に呼び出すなんてどうしたんだよ」
竜季があたしに気が付き、すぐに駆け寄ってくる。
「実はね竜季……」
あたしは先輩たちも同じような経験をしたということを竜季に話してきかせた。
「そんな身近に同じ経験者がいたのか……」
「そうなの。だけど先輩たちは別れてすぐにその出来事は収まったって言っているのよ」
「別れて、すぐ……」
竜季があたしの目を見つめる。