恋愛禁止(ホラー)
☆☆☆

泣きつかれたせいでいつの間にか眠っていたあたしは、いろはちゃんの声で目が覚めた。


「ツムギちゃん、そろそろ行かなきゃ遅刻しちゃうよ」


そう言って体を揺さぶられ、あたしは目を開ける。


「……おはよう、いろはちゃん」


体を起こすといろはちゃがあたしの顔を見て目を見開いた。


「どうしたのツムギちゃん、目が真っ赤だよ!?」


「え? あぁ、昨日泣いたからかな」


「え……。また、お風呂で何かあったの?」


いろはちゃんが真剣な表情に変わる。


あたしはベッドから下りて制服に着替えながら「泣いたのはそのせいじゃないから」と、答えた。


「どういうこと?」
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