恋愛禁止(ホラー)
あたしは汚れた服やタオルを入れた大きなバッグを肩に下げ、息を切らしながら寮へと向かった。


その時だった。


あれほど明るかった町並みが急に暗くなり始めたのだ。


「え……?」


いつもはまだ空いている時間のハズのお店がどこもしまっている。


コンビニまでも、電気がついておらず真っ暗だ。


「どういう事……」


嫌な予感が胸をよぎる。


振り返ると、歩道の街灯が遠くの方からパチンパチンっと消えていくのが見えた。


それは徐々にあたしの方へと近づいてきて、暗闇が迫ってきている。
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