恋愛禁止(ホラー)
☆☆☆
1人で学校へ登校し、休み時間中は久しぶりに図書室へとやってきていた。
いろはちゃんが竜季と付き合い始めた今、もう1度学校のファイルに目を通しておきたいという気分になっていたのだ。
真っ黒に塗りつぶされたページを指でそっとなぞってみる。
インクは完全に乾いていて、いつごろ塗りつぶされたものなのか判断するのは難しい。
「彼女を殺した人がこのページを塗りつぶした……」
あたしはそう呟き、ポケットに入れっぱなしになっていた鏡のネジを取り出した。
コロコロと手の平で転がる錆びたネジ。
そして女性の顔を思い出す。
色白な肌に長い髪。
生きている頃だったら随分と美人だったかもしれない。
そんな彼女がどうして殺されたのか……。
1人で学校へ登校し、休み時間中は久しぶりに図書室へとやってきていた。
いろはちゃんが竜季と付き合い始めた今、もう1度学校のファイルに目を通しておきたいという気分になっていたのだ。
真っ黒に塗りつぶされたページを指でそっとなぞってみる。
インクは完全に乾いていて、いつごろ塗りつぶされたものなのか判断するのは難しい。
「彼女を殺した人がこのページを塗りつぶした……」
あたしはそう呟き、ポケットに入れっぱなしになっていた鏡のネジを取り出した。
コロコロと手の平で転がる錆びたネジ。
そして女性の顔を思い出す。
色白な肌に長い髪。
生きている頃だったら随分と美人だったかもしれない。
そんな彼女がどうして殺されたのか……。