恋愛禁止(ホラー)
もう吹っ切れたと思っていた気持ちが、ふつふつとわいてくるのがわかる。
「元気……ないね?」
「……あぁ」
竜季は再び地面に視線を落とした。
彼女が死んだんだ。
元気がなくて当たり前。
気の利いたことがなにも言えないあたしは歯がゆくて、自分の下唇をかんだ。
「なぁツムギ」
「な、なに?」
「どうして、俺とお前は生きているんだろうな」
「え……?」
「どうして、いろはだけ死んだんだろうな」
「元気……ないね?」
「……あぁ」
竜季は再び地面に視線を落とした。
彼女が死んだんだ。
元気がなくて当たり前。
気の利いたことがなにも言えないあたしは歯がゆくて、自分の下唇をかんだ。
「なぁツムギ」
「な、なに?」
「どうして、俺とお前は生きているんだろうな」
「え……?」
「どうして、いろはだけ死んだんだろうな」