恋愛禁止(ホラー)
☆☆☆

土の階段を下へ下へと下りていくと、15段目ほどでその階段は終わっていた。


しかし今度は2人が並んで通るのがやっとの幅の通路が続いている。


「どうする、先へ行くか?」


「もちろんです、先生」


頷くと、先生は再びゆっくり慎重に足を進め始めた。


「これだけの場所を2人が作ったなんて、すごいですね」


「あぁ。信じられないな」


「だけど、それほど2人の愛情は深かったって事ですよね」


「そういうことだな」


そんな会話をしながら進んで行くと、伊達先生が途端に足を止めた。


「先生、どうしたんですか?」


「また階段だ……」
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