恋愛禁止（ホラー）
再び
再びあたしの身に奇怪なことが起き始めたのは、竜季と付き合い始めたその日のうちだった。


それはまるであたしが寮生付き合う事を待っていたかのように、はじまった。


女子寮の１人用のお風呂は封鎖中になっているため、隣の大風呂を数人で使用するようになっているのだが、あたしはこの日１人で入ることになっていた。


すべては彼女の思惑通りに動いている。


そう感じながらもあたしは他の誰にも何も告げず、大風呂へと足を踏み入れた。


シャワーが４つほど設置されていて、その壁にはそれぞれ小さな四角い鏡が設置されている。


そしてステンレス製の湯船が真ん中にあった。


１人風呂よりも随分と雰囲気は違った。


大きな湯船に身を沈め、天井に上って行く湯気を見上げる。
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