恋愛禁止(ホラー)
寮から出るとすぐに竜季も男子寮から姿を見せた。


私服はラフな格好だけれど、カッコイイからどんな姿でも様になっている。


そんな竜季に少しうらやましいなと感じていると、


「なんだよ、仏頂面して」


と、竜季が首を傾げた。


「ん~ん。なんでもない」


首をふってそう答える。


すると、竜季があたしのワンピースをツンッとつまんで「可愛いじゃん」と、言ってきた。


その言葉に、思わずポッと頬が熱くなる。


あたしは竜季のこういう所が好きなんだ。


そう思い、あたしは竜季の腕に自分の腕をからめたのだった。
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