恋愛禁止(ホラー)
☆☆☆

あたしはお風呂から出るとすぐに学校へと向かった。


引き止める伊達先生を振り切り、宿直の先生に無理やり図書室を開けてもらう。


そしてあたしは真っ直ぐに学校のファイルのある場所へと向かったのだ。


「ツムギ!」


ファイルの真っ黒なあのページを開こうとしたとき、竜季の声が聞こえてきてハッと振り向いた。


「竜季、どうしてここに?」


「女子寮が騒がしいから窓から様子を見てたんだ。そしたらお前が1人で学校へ向かうのが見えたから慌ててついてきた」


竜季は息をきらしてそう言った。


「そっか……ありがとう竜季」


「あぁ。こんな時間に図書室なんて、どうかしたのか?」


「このページを黒く塗りつぶした人物がわかったの」
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