魔法のハンドクリーム
気がつくと自分の周りにある服は動きやすい服が多くて結婚前に買った服はほとんどタンスの肥やしになってる。それすら意識してなかった。
毎日、目まぐるしく過ぎて行く日々。ヒールを鳴らしながら背筋を伸ばして歩いていたのがもう随分、昔に思えてしまう。
それくらい自分の生活は一変してしまった。
そういや久しく手も繋いでいないな。
千陽を連れて近くのスーパーに買い物に来ると、大学生らしいカップルが幸せそうに手をつなぎながらカゴに商品を入れていく。
最近、あたしが手を繋ぐのは千陽ばかり。大翔の手なんて触れることもなくなった。
「ほらっ」
デートの待ち合わせの時には決まってあたしより早く大翔が手を差し出してくれる。
藍子はすぐ迷子になるからなんていう名目で繋がれる手はとても幸せを感じた。大切に守られてる感じがしたんだ。
毎日、目まぐるしく過ぎて行く日々。ヒールを鳴らしながら背筋を伸ばして歩いていたのがもう随分、昔に思えてしまう。
それくらい自分の生活は一変してしまった。
そういや久しく手も繋いでいないな。
千陽を連れて近くのスーパーに買い物に来ると、大学生らしいカップルが幸せそうに手をつなぎながらカゴに商品を入れていく。
最近、あたしが手を繋ぐのは千陽ばかり。大翔の手なんて触れることもなくなった。
「ほらっ」
デートの待ち合わせの時には決まってあたしより早く大翔が手を差し出してくれる。
藍子はすぐ迷子になるからなんていう名目で繋がれる手はとても幸せを感じた。大切に守られてる感じがしたんだ。