魔法のハンドクリーム
「痛い!!」
さすがにハンドクリームも塗らずに放置しすぎたのかあたしの赤切れは水に染みるほど酷いものになった。
濡れると痛いからバンドエイドを貼るもすぐに剥がれてしまう。自業自得。
ようやく嫌々ながらもゴム手袋をつけたけれど荒れた手はなかなか治らなかった。
「ママーッ!!いい匂いのん!」
日曜、久しぶりに大翔がみんなで出掛けようと車を走らせ、ショッピングに連れてきてくれた。
そこで何かを見つけたように急にあたしの手を離し、走り出す千陽。急いで追いかけるとニコニコと手に取っていたのはあの日のハンドクリームの試供品。
これいい匂い、塗ってと催促する千陽。後から追いかけてきた大翔にもこれいい匂いとやたらと勧める。
「はい、千陽。手、貸して」
さすがにハンドクリームも塗らずに放置しすぎたのかあたしの赤切れは水に染みるほど酷いものになった。
濡れると痛いからバンドエイドを貼るもすぐに剥がれてしまう。自業自得。
ようやく嫌々ながらもゴム手袋をつけたけれど荒れた手はなかなか治らなかった。
「ママーッ!!いい匂いのん!」
日曜、久しぶりに大翔がみんなで出掛けようと車を走らせ、ショッピングに連れてきてくれた。
そこで何かを見つけたように急にあたしの手を離し、走り出す千陽。急いで追いかけるとニコニコと手に取っていたのはあの日のハンドクリームの試供品。
これいい匂い、塗ってと催促する千陽。後から追いかけてきた大翔にもこれいい匂いとやたらと勧める。
「はい、千陽。手、貸して」