桜散る夢 ~愛を誓う~



零「夢、か......。

......っ!!」


目をさますと、部屋は真っ暗だった。


頭では分かっていたが、


あの夢を見たあとでの暗闇は、


零を落ち着かせることはできない。


零(いやだ!




来る......。








真兄が、来る!!)


体は震え、


思わず零は屋敷を飛び出した。


零「っ、はっ...はっ...。」


走りすぎたのか


気がつけば息が上がり、


見知らぬ寺の前にいた。



< 19 / 44 >

この作品をシェア

pagetop