桜散る夢 ~愛を誓う~
零「(だんだら模様の羽織...まさか、)」
抜き身を突きつけられ動けなくなる。
その男の姿は月が雲に隠れており見えない。
?「平山、こいつを縛って倉に放り込んどけ」
平山「はっ!!」
平山と呼ばれた男は指示に従い、
持っていたあかりを零の隣に置いて
零を縛り上げる。
その時、やっと抜き身を構えていた男の姿が
あらわになった。
その姿に血の気が引く。
零「...真、兄.....。」
?「あぁ?今更命乞いか?残念ながら無駄だ。
屯所で洗いざらい吐いてもらおうか。
つれてけ!」
猿轡をかまされ、屯所と呼ばれる場所の倉に
放り込まれた。
零「ん゛〜っ!!(助けてくれ!俺はあいつの
真兄のとこなんかいたくないっ!!)」
必死で逃げようとするが、それは平山によって
はばかられる。
平山「お前を逃がすわけにはいかねぇんだよ」
彼により零は意識を失わせられた。
零「っ...(やだ...なんでここまで...)」