桜散る夢 ~愛を誓う~
?「おい、いつまで寝てやがる!
起きやがれ!」
零「?!っ!!」
腹部に走った激しい痛みに
無理やり起こされる。
零「(ここは...。
あぁ、そうだった。
昨夜のあの羽織からして、
ここは新撰組の屯所か...。
ずいぶんな扱われようだな。)」
?「てめぇは何者だ?」
零「...(あぁ。
怪しまれてんのか、俺。)」
?「なんとか言いやがれ!!」
黙っていると、再び蹴りが零に飛ぶ。
零「ぐふっ!!
(こいつらバカか?
口塞がれて喋れるかよ!
縛られてて動こうにも無理だし。)」
眉をひそめると、
それに気づいた男が
いきなり笑い出した。
?「あははっ!
土方さん、馬鹿ですか?
彼、猿轡をしてるんですよ?
喋れないでしょ!」