桜散る夢 ~愛を誓う~
零「別に...。
こいつに勝てばいいだけの話だ。」
竹刀を手に向き合うと、
平山は殺気をむき出しにしてきた。
零「(簡単に挑発にのったな。
まっ、隊士なんてこんなもんだろ。)
ふっ、殺気はそんな簡単に
見せるもんじゃねぇよ。」
平山「っ!!調子に乗りやがって!
ヤーー!!」
平山は、零に向かって
突進しながら竹刀を振り上げた。
沖田「あっ、あいつ怒っちゃった。
彼があんなこと言うから...。
僕しーらない。」
零は平山とは反対に、
冷静に向かってくる相手の分析をする。
その間、零はほとんどその場を動かずに
平山の竹刀をさばく。
少しずつ平山の太刀筋や
くせが見えてくる。
土方「総司...。
あいつ、隊の中で1番だったよな。」
沖田「...はい...。
他の隊士に比べて、
頭数個分ずばぬけてます。
まだ、どの組長にも勝てませんけど。」
土方「それをあんな楽々と...。
あいつ、一体なに者だ?」
沖田と土方は疑いの目で
その試合をみていた。