桜散る夢 ~愛を誓う~
土方「っ...。
てめぇの流派は、天然理心流か?」
零「ん?
んー、流派ってものでもない。」
沖田「僕と、
打ち合っていただけますか?」
土方「総司!だめだ。
お前は手加減を知らねぇから、
怪我させちまうのが落ちだろうが!」
土方は苦虫を噛み潰したような顔をして
沖田をみた。
沖田「え~。良いじゃないですか。
彼そんな簡単に壊れなさそうだし。
それに土方さんだってみたでしょ?
あの突きの早さ...
僕に近い...。
ちょっとやそっとじゃあ、ね?」
土方「ちっ...。わかった。
おぃ、零。
防具を着けろ。」
零「いらな...」
土方「要らねぇとは言わせねぇ。
相手は新撰組の幹部中でも
一二を争うやつだ。
甘く見ると怪我すんぜ。」
真剣な目で零に言う。
零「別に甘くなんか見てない。
防具があれば、安心からの隙が生じる。
動きにくいしな。
それより、
疑っている奴が怪我しようが
貴様らには関係ない。」