桜散る夢 ~愛を誓う~
零「俺、今の家に引き取られたんで...
その、すみません。あまり答えたくない...。」
永倉「あっ、あぁ...悪かったな。
嫌なこと聞いちまって。」
永倉が黙り込んだので、零は土方の元へ向かう
土方「ちっ、総司のやろぅ!
言っとくけどな、今ここは人が多すぎて
個室をやれるほど部屋はねぇんだよ!
諦めやがれ!」
零「...倉....。」
土方「はぁ?」
零「倉なら空いてるはずですよね。
俺、そこがいいです。」
沖田「倉ですって?!」
突然現れた沖田は大声を上げた。
沖田「確かに誰もいませんが、
みんなから離れちゃうじゃないですか!
戸もひとつしかないし。」
零「だからいいんです。離れてる方が...」
沖田「ふーん。じゃあ、僕の所に来ましょう」
沖田の発想に、二人は声をそろえた。
土方「だめだ。」
零「いやだ。」
沖田「えー、いいじゃないですか。
ねぇ、近藤さん!」
近藤「そうだなぁ、一人というのはなぁ...
そうだ。幹部の誰かと相部屋なら
いいんじゃないか?」
沖田「ほら!だから僕と...」
土方「うるせぇ!
はぁ、幹部の誰かっていやぁ......
...斎藤。」
その声に、零、斎藤が同時に返事をした。
そして互いに顔を見合う。