桜散る夢 ~愛を誓う~
学校を離れ
人通りの多い道を歩いていた時、
零の胸ポケットに振動を感じた。
電話だ。
画面に写し出された名前に
血の気が引く。
零「真兄...。」
真也「今、どこにいる。」
零「大通りです...。」
真也「何をしていた。」
零「びっ、病院に行っていました...。」
真也「はぁ?なぜだ。」
零「最近咳が多く、
体が怠かったからです。」
真也「...で?どうだったんだ。」
零「...結核でした。」
真也「はっ?ふっ、ふざけるな!
俺を怒らせる気か?!」
零「ちっ、違います!
ぶざけてなんか...。」
俺は、思わず立ち止まった。