ずっと、好きでいる。
「・・・・・・・・・・・藍はスゴイね。 オレなんて、自分の事ばっかで、こうやって優貴に思いっきり泣かせてやる事さえしなかった。 そりゃあ、オレになんて心開いてくれるワケないよね」
藍の真似をして、優貴のホッペを触る。
ぷにぷにと柔らかい、優貴のほっぺた。
起きていたら、きっと触らせてはもらえないんだろうなぁ。
優貴との接し方に悩んでいるオレに
「・・・・・・・・・・・優貴に、大貴の知っている、優貴の知らない高校時代の優子さんの話をしてあげたらどうかなぁ。 優貴、喜ぶと思う。 優貴、お母さんの事大好きじゃん。 きっと誰かとお母さんの話がしたいんだと思う。 大貴なら出来るじゃん。 優子さんの事知ってるんだもん。 ・・・・・・・・・・だけどさ、それはワタシがいない時にしてね。 ・・・・・・・・・・やっぱ、妬いちゃうからさ」
藍が、淋しそうな、悔しそうな、でも凄く優しい目でオレを見た。
藍は、なんて可愛くヤキモチを妬くのだろう。
「藍、大好きだよ」
藍の頬に手を置くと
「・・・・・・・・・・じゃなきゃ困るよ。 ワタシも大好きだよ、大貴」
その手を藍が握り返してくれた。