ずっと、好きでいる。
「・・・・・・・・・・・藍はホントにオレの事好き?? 靴飛ばし、手加減しなかったよね?? 全力で勝ちにきてたよね??」
優貴の寝顔が視界に入り、ふと靴飛ばしの事を思い出した。
優貴がもしあの時嘘を吐かなかったら、藍はどうしていただろう。
「・・・・・・・・・・・イヤ。 まさか大貴が負けるなんて思ってなくて。 ・・・・・・・・・女に勝てないなんて・・・・・・・・・」
藍が眉間に皺を寄せながら、オレをバカにする様な視線を送ってきた。
「アレは靴が悪かったの!! 妙にタイトなヤツだったから!! ・・・・・・・・・・優貴があの時、正直に『藍の勝ち』って言ってたら、藍はどうしてた??」
自分が負けた理由を、全部靴のせいにしながら藍の本心を探る。
「妙にタイトなヤツって・・・・・・・・・・クックックッ」
藍は、オレの変な言い訳がツボに入ってしまったらしく、優貴を起こさないように声を殺しながら笑い出した。 『ヒーヒー』肩を揺らして笑う藍。