ずっと、好きでいる。
息子と家族。
そんな幸せな夜は、あっという間に明け、朝はやってくる。
シゴト行きたくねぇー。 もっと3人でこうしてたいのによー。
『ジリリリリリリ』けたたましく鳴るアラームを消すと、目を擦りながら起き上がろうとする優貴と目が合った。
「おはよう。 優貴」
「・・・・・・・・・・・おはよう。 お父さん」
寝足りない様子の半目状態の優貴は『・・・・・・・・・ココ、オレの部屋じゃないし。 ・・・・・・・・・着替えなきゃ』と言いながら、若干足元をふらつかせて自室に戻って行った。
そんな可愛い息子の後姿に、朝から幸せを感じる。
もう一度ベッドに視線を戻すと、優貴の隣に寝ていたハズの藍の姿がなくて
「・・・・・・・・・・・藍??」
昨日の出来事は夢だったのか!??と、焦ってベッドから飛び起きた。