ずっと、好きでいる。
「・・・・・・・・・・・なんで??」
藍から身体を離し、藍の顔を覗く。
「・・・・・・・・・・・勿論、元気な赤ちゃんを産もうと思ってる。 でもワタシ、初産だし何があるか分からない。 優貴は命に敏感な子だよ。 優貴はきっと、赤ちゃんが出来た事を喜んでくれる。 なのに、ワタシがちゃんと産む事が出来なかったら、また優貴に悲しい思いをさせてしまうでしょ。 優貴に話すのは、安定期を迎えてからにしたいの」
藍が、複雑な表情をしながらも、愛おしそうにお腹を撫でた。
藍の気持ちは分かる。 藍の優貴を想う優しい気持ちは、素直に嬉しい。 でも
「・・・・・・・・・・・でも、それだとオレが藍をサポートし辛い。 藍には出来るだけ負担を掛けたくない。 今まで藍にやってもらってた事も、出来る限りオレがしたい。 でも、優貴に赤ちゃんの事を話さなかったら、オレの行動って凄く不自然に見えるだろ」
まだ何の膨らみもない藍のお腹を、オレも一緒に撫でた。
「大貴は出来るだけ普通にしてて。 今まで通りに」
藍はそう言うけれど
「・・・・・・・・・・・藍、藍が無理をするって事は、お腹の中の赤ちゃんにも負担が掛かるって事なんだよ?? 後で藍が無理をしていた事を優貴が知ったら、どう思うかな?? 怒るだろうね。 悲しむだろうね。 優貴はさ、オレが言うのも何だけど、賢い子だよ。 もっと優貴の事、信用しても良いんじゃないかな」
優貴に隠し事をしたくなかった。 優貴と一緒に、藍とお腹の赤ちゃんを守りたいと思った。