ずっと、好きでいる。
「・・・・・・・・・・お腹の子、男の子か女の子かまだ分かんないんだけど、3人で名前考えようか」
イイカンジにほっこりしたところで、藍がそう提案すると『適当な紙ないかなー』と立ち上がろうとした。
「イイよ。 オレが自分の部屋で探してくるから、オカンは座ってなよ」
そんな藍の肩に手を置き、優貴が足早に自室に入って行った。
「イヤイヤイヤ。 まだ2ヶ月なのに、そんなに気遣われても・・・・・・・」
苦笑いしながらも、やっぱり嬉しい藍は『ふふふ』と声を漏らして笑っていた。
「優貴、良いお兄ちゃんになるだろうね」
藍に微笑みかけると
「だね。 良かったねー。 キミのお兄ちゃん、優しくて」
藍がお腹を擦りながら、まだまだ小さく、動きも感じることの出来ない我が子に話しかけた。
「ホントにオマエ、ラッキーだぞ」
だからオレも一緒になって藍のお腹に話しかける。
オレらの声は、きっと届いていると思う。
お腹の中で、オレらの子どもが笑ってくれていればイイなと思った。