ずっと、好きでいる。
学校に着き、優貴の教室に入る。
待ち構えていたかの様にいち早くオレらを見つけた優貴が駆け寄って来た。
「オカン、こっちだよ」
藍の手を引き、藍の為に用意した椅子に連れて行く優貴。
藍を座らせると
「来てくれてありがとね、オカン」
優貴が藍に笑いかけた。
そんな優貴の笑顔に、藍の瞳が潤む。
「オカン、早いから。 オレ、まだ作文読んでないから」
「藍、もう泣いてんのかよ。 フライングしすぎだろ」
そんな藍の顔を優貴と2人で覗くと
「泣いてませんけど。 別に涙もろくないからね、ワタシ。 一応ハンカチ持って来てあげたけど、多分使わないだろうね。 良かったー。 洗濯しなくて済むわ」
藍が強気に鼻を啜り上げた。
・・・・・・・・・・・泣いてんじゃねーかよ、藍さんよ。