ずっと、好きでいる。
「絶対泣かせてやるからね、2人共」
『覚悟しとけよ』と不敵な笑みを浮かべると、優貴は自分の席に戻って行った。
「大人が人前でそんなに簡単に泣くかっつーの」
優貴の後頭部に向かってボソっと呟くと
「イヤ、泣くね。 大貴は泣くね」
藍までも不敵に笑いながら、オレを見上げた。
「何その予言」
いつから泣き虫キャラになったんだっつーの。
『藍の方だろ』『イヤ、絶対に大貴は泣く』等と藍とくだらない小競合いをしている間に、続々と父兄たちが集まり、授業が始まった。