ずっと、好きでいる。
仲間と落ち合い、優子のお通夜と告別式が行われるセレモニーホールへ。
会場に入る前に、仲間たちと『久しぶり』と挨拶を交わしながら、言葉を交し合う。
『優子、シゴト終わりに車で帰ってる最中に、運転誤って街灯に激突したらい』
仲間の話に息が詰まった。 かつて愛した人は、どんな痛い、苦しい思いをして命を落としたのだろう。
仲間の口から飛び出る衝撃発言は、まだまだあった。
『優子、子どもがいたらしい。 しかも未婚の母。 子どもの父親が誰なのか誰にも言ってないらしい。 そんで、親とも絶縁状態だったみたいだよ。 さらに驚く事に、その子ども、小3』
会わなくなった9年の間に、優子に何が起こっていたのだろう。